2022年5月31日、スポーツ庁の有識者会議で、公立中学校で行われている休日の部活動を民間のスポーツ団体などに委ねる「地域移行」を来年度からの3年間で段階的に進める目標という目標が掲げられました。
あなたは地域移行に伴いバドミントンの指導の外部委託を探す教職員ですか?
それとも、教育委員会や学校から外部委託を受けたNPOや地域移行支援コーディネーターや地域のスポーツクラブですか?
いずれにせよ、数時間後/数日後には中学生が体育館に来て、ICTを活用しつつ、短時間で効果的な活動をしなければならないとするならばこのブログが役立つはずです。
(バドミントンにおけるICTの活用や、短時間で効果的な練習開発が弊サークルの得意分野ですので必要があればメールください)
ケース① どうにか乗り切る練習プラン
マジで余裕がない場合は、以下のような練習プランでまず急場を凌いでみてください。
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ケース① どうにか乗り切る練習プラン
【40min】基礎打ち
【140min】試合
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合同部活動の名の下に集まった複数人の中学生を前にして「では、40分間、時間を取りますので譲り合って基礎打ちをしてください」と言ってください。
40分たったら「では、終了時間まで譲り合いながらダブルスの試合をしてください。15点1ゲームです」と言いましょう。そして、怪我しないで…!と祈りながら終始見守っていましょう。
ひとまずは、これでどうにか乗り切れるはずです…!
ただし、運動部活動の地域移行の目指す姿である「スポーツの"楽しさ","喜び"を感じることに」は程遠いかもしれません。「多様な体験機会を確保」にもつながらないでしょう。そこで、少しつづ、工夫を加えていきましょう。
そもそも、集団の方向性を一致させ、限られたリソースで最大限の成果を上げるという意味では練習メニューの検討は、ビジネスにおけるマネジメントとなんら変わりありません。
マネジメントの肝の一つが「リソースの把握」です。そう言った意味では「どんな子がいるのかわからない」と言う状況であればケース① どうにか乗り切る練習プランも捨てたもんじゃない可能性があります。
ケース② 少し工夫した練習プラン
リソースがある程度わかっているのであれば、いくつかの工夫を加えながら次のような練習プランが可能だと思います。
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ケース② 少し工夫した練習プラン
【40min】基礎打ち (※【工夫1~3】を実践)
【15min】勝ち上がりシングルス
【125min】試合
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【工夫1】基礎打ちは上級者と初級者で組む
下手な者同士で基礎打ちをするより、上級者と初級者で打ち合った方が、初級者のレベルアップに繋がります。
【工夫2】基礎打ちを時間で区切って進行する
リソースとしてインターバルタイマー等を所持しているのであれば、それを利用し、球種ごとに時間を決めて基礎打ちを進行しましょう。満遍なくできる、かつ、メリハリがつきます。
【工夫3】色々な相手と基礎打ちする
人によって打ち方や球速など全然違います。同じ球種であっても色々な人と基礎打ちをすることで発見も多いです。【工夫2】と組み合わせて時間ごとに相手を変えて基礎打ちをしましょう。
ここまで紹介した【工夫1~3】を踏まえると以下のように基礎打ちを進められると思います。
そして、基礎打ち後、試合をする前に「勝ち上がりシングルス」を実施してみましょう。詳しくは以下の動画で説明しています。
この練習が終わった時点で自分がいるコートを覚えておいてもらいそのコート内で終了時間まで譲り合いながらダブルスの試合をします。こうすることで比較的レベル感が近いメンバーで試合をすることができます。
以上が、ケース② 少し工夫した練習プランの説明です。
そのほかの練習については、みんとん部で行なっている練習をまとめるという記事で紹介をしています。取り入れられそうな練習があれば実施してください。