バドミントンの練習の1つにノックというものがあります。
野球でも「千本ノック」などありますがあれと同じです。ノッカーが球を出し、練習者が返球をする。周りでサポーターがノックの補助をする。基本的な構成は変わりません。
その中で球の出し方や、打つ球種や動き方に制限をかけたり工夫をしたりすることで練習をデザインしていくわけです。
今回は、バドミントンのノックの基本動作を解説したいと思います。
ノックの作法にも地域差があるのでみんとん部スタンダードを紹介します。
まず、ノックに必要な役割の解説です。
ノッカー
練習者に対して球を出す役です。基本的にはラケットを用いて球を打ち出すことが多いですが、練習によっては投げてシャトルを出すこともあります。
練習者に合わせて打つ間隔をかえたり、的確な位置に球を飛ばしたりとすべきことは多く、ノッカーの技術力が練習の質に影響を与えます。
サポーター① 渡す役
ノッカーにシャトルを渡します。ノッカーのそばでかつ、練習者に背を向けて待機をします。2つずつ、図のようにシャトルを持ちノッカーの親指と人差し指の間に添えるように渡します。
サポーター② 球拾い役
練習者の足元に落ちたシャトルを素早くコート外に出す役です。ノックにおいては落ちているシャトルを踏んで足を挫くのが最も強い怪我です。これを未然に防ぎます。
また、何球打ったかのカウントも球拾い役がやります。
サポーター③ 球集め役
渡し役に球を集めます。モップなどで一気に集めたりもしたなぁ。
サポーター④ ガイド役
練習者とダブルスを組み、自分もノッカーからのシャトルを打ち返す。ダブルスの動き方の練習などの際は、ガイド役が返球を調整し、練習の効果を高める。
これらの役割に支えられて、ノックは上手くいくのです。
その上で
⑴どこに球を出すか
⑵どのように打ち返すか
⑶どのように動くか
を設定します。
例えば「シングルスでネット際に落とす練習」であれば
⑴シングルスコート内にランダム
⑵必ずサービスラインより手前に落ちるように返す
⑶打った後センターに戻る
のように設定します。
そして、15球1セットなどと量を決めて実施します。
みんとん部でやる際は「打ち返せたものを1球と数える」「その上で15球1セット」とやることが多いです。空振りはノーカン。
ノックはきつく辛いというイメージがありますが、目的を持って量を適切に決めれば実践に近い環境で反復練習が可能な素晴らしい練習です。
ぜひ、取り入れてみてください!