社会人バドミントンサークルのキャラクター「みんと」を主人公に、短編漫画を作りました。
今回のテーマは、試合終盤の苦しい場面で、自分なりのルーティンによって気持ちを立て直すことです。



相手に押し込まれ、呼吸も荒い。
返球は続けられているものの、体勢は少しずつ崩れていく。
観客から見ても、完全に相手のペース。
このままでは、みんとは自分のプレーを見失ってしまいそうです。
そこでみんとが思い出すのが、入部したときに自分で決めたルーティンでした。
今回のルーティンは、ラケットのグリップエンドを人差し指の先に乗せ、ラケットを立てる動作です。
ラケットが少し揺れる。
みんとはそれを見つめながら、真顔でつぶやきます。
激ダサだぜ
この動作の元ネタは、『テニスの王子様』の宍戸亮です。
宍戸亮といえば、負けず嫌いで熱量が高く、敗北や挫折を経験しても前を向いて戦う印象的なキャラクターです。今回の漫画では、そんな「負けたままでは終われない」熱さへのオマージュとして、ラケット立ての所作を取り入れました。
ただし、みんとは宍戸のように堂々と決めるタイプではありません。
みんとにとってのラケット立ては、格好つけるためのポーズではなく、焦りで散らかった気持ちを少しずつ戻すための動作です。
呼吸を整える。
ラケットを見る。
指先に意識を集める。
そして、もう一度だけ構え直す。
ルーティンには、試合に勝てる魔法があるわけではありません。
それでも、緊張や焦りに飲まれそうな場面で、「いつもの自分」に戻るきっかけにはなります。
バドミントンでも、
- サーブ前に一度深く息を吐く
- ラケットのグリップを握り直す
- 足元を見る
- シャトルに一度触れる
- 決まった言葉を心の中で言う
といった小さな動作が、気持ちを整える助けになるかもしれません。
みんとのルーティンは、たぶん少し激ダサです。
でも、本人にとっては次の一本を打つために必要な儀式です。
楽しく打ちたい。
でも、負けるのはやっぱり悔しい。
だからこそ、苦しいときに自分を立て直す「何か」を持っておくのも悪くないと思います。